看護管理者の岡﨑さんにインタビューを行いました。
令和4年1月14日に芦屋市呉川町に「訪問看護ステーションゆめか芦屋」を新規開設し、看護管理者をさせていただいている岡﨑圭一郎と申します。
■ゆめか芦屋が開設して、2ヶ月が経ちました。現状いかがですか。
開設時から、地域の皆様や居宅介護支援事業所のケアマネージャー様、在宅医の先生方にまずはゆめか芦屋の存在を知っていただけるようご挨拶回りを行っています。
少しずつですが、新規利用者様も増えてきています。近頃では事務所前で声をかけてくださる方もいらっしゃり、地域の皆様にゆめか芦屋の存在を知っていただけていることを実感してきています。
■ゆめか芦屋での印象に残っている利用者様のエピソードを教えてください。
末期癌で認知症のある男性の利用者様(Aさん)のターミナルケアで関わらせていただいた際のエピソードが印象に残っています。
Aさんは元気な頃や認知症の発症前は、自己で毎日お風呂に入って身なりも清潔にされていた方ですが、介入当初は大好きなお風呂に1ヶ月以上入ることができておらず、髪の毛や髭が伸び、皮膚乾燥や落屑もあるなどセルフケア不足している状態でした。
Aさんはご高齢の奥様と娘様夫婦と一緒にお住まいでしたが、家族様も介護に不慣れな状態でした。
まず、ご自宅の療養環境を整え、ご家族様に介護技術をお伝えしながら、訪問時に訪問看護師の介助で入浴していただくようにかかわらせていただきました。以前のように清潔にされているAさんを見て、家族様にも笑顔があふれるようになりました。生理的欲求である清潔のニードを充足することで、本人様や家族様に「生きる」活力が芽生えました。
家族様に若い頃のお写真を見せていただき、Aさんはお元気な頃はバイクで全国を回っていたことも知りました。
癌の病状事態は落ち着いており、これから暖かくなる時期ですので、今後は家族様と一緒にAさんと屋外散歩や花見などできるよう計画し、Aさんが最期まで住み慣れたご自宅で、ご家族一緒に笑顔で自分らしく暮らせるよう援助していきたいと考えています。
■今後、訪問看護師としてどのようなことをやっていきたいですか。
私はこれまで西宮市甲子園の「訪問看護ステーションゆめか」で2間訪問看護を経験し、訪問看護が地域医療・福祉に欠かせない存在であることを実感してきました。
しかしまだまだ「訪問看護」がどのようなサービスなのか、実際にどのようなことをするのかなど、地域の皆様に知られていないとも感じています。
今後も訪問看護師としての知識・技術を磨くとこはもちろん、もっと多くの方に訪問看護を知っていただけるよう多方面に働きかけていきたいと考えています。
■ありがとうございました。これからも頑張ってください。
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